兵庫県知事・斎藤元彦さんがパワハラ疑惑などで内部告発された問題で、百条委員会が実施したアンケート。
中間報告以降に集まった回答が集計され、新たなパワハラ疑惑も浮上していますね。
実際の回答を見てみると、当事者、目撃者となられた方々の悲痛な思いがひしひしと感じられます。
8月30日の百条委員会に証人として出席した斎藤元彦さんは、パワハラの事実を否認しています。
このような調子で被害を受けた皆さんの思いが軽んじられるのは非常に辛いので、なるべく原文に近い形でまとめていきたいと思います。
斎藤元彦のパワハラ疑惑一覧
知事のパワハラについて記載された内容を集めてみました。
新たな事実も出てきていますが、今回は8月23日に公表された中間報告までの回答を見ていきます。
なお、アンケートは、以下の分類で自由記載方式の回答となっています。
- A:目撃、経験等により実際に知っている
- B:目撃、経験等により実際に知っている人から聞いた
- C:人づてに聞いた
- D:知らない
今回は、A:目撃、経験により実際に知っていると回答したものの中から、大まかに要約していきたいと思います。
Aとして回答したなかには、Bに近いものもありますが集計そのままにまとめます。
人づてに聞いた話には尾ひれが付く場合もありますので、事実とされているもののみまとめますね
知事には個室を準備しなければならない件
佐野運動公園のイベント時、一般の更衣室に知事を案内したところ、先に一般男性が着替えをしていた。
知事からは「なぜ他の人がいるのか」と叱責され、急遽別の部屋を控室に当てることになった。
不登校児童生徒を支援する不登校児童生徒支援の配置関連
知事が自身のXを更新したいから、視察した学校の写真を教育委員会のホームページを更新しろ、と広報広聴課より指示があった。
不登校生徒が校内サポートルームで学習している様子を知事が見ているという絵図の写真を掲載することに対し、生徒の気持ちより知事が目立ちたいということに違和感を感じた。
定例記者会見前日に、不登校対策支援委員の配置数が全国1位だと発表したいから確認するよう時間外に連絡があった。
全都道府県教育委員会に確認するものの、全国1位ではないことが判明。その旨を伝えたが、全国1位じゃないといけないからどうにか全国1位になるようにしろと連絡があり生徒数に対して配置数が1位かどうか22時頃まで確認作業を強いられた。
調査するデータも全国で年度が揃っていないため比べるのはおかしいのではないか?と指摘したところ1位であれば良いので再度調整するように言われた。
それでも1位にならなかったので「全国トップレベル」とするのはどうかと進言し帰宅。
翌日の定例会見数分前にその文言は書き換えられていた。
知事はボトムアップ県政を高らか謳っているが、そもそも職員の提案に聞く耳を持たず、自分の発表するものは全国1位でないなら意味がないという方針あることに強く憤りを感じている。
車止めから玄関まで20m歩かされた件
その場で怒鳴られた本人から直接話を聞いた。
知事は車を降りるなり大声で怒鳴った。
人事課の調査では、人事課の圧を感じ恫喝ではなかったと言ってしまったが、あれは知事からの恫喝だ、と本人より聞いた。
当時考古博物館に勤務していた職員からの情報提供なので間違いない。
すぐ傍に駐車場を確保していたにも関わらず、結果的にアルファードを自動ドアギリギリまで横付けし、県民が出入りできなかった。
「空飛ぶクルマ」実現に向けた連携協定締結式
連携協定締結式の事前説明の際に、内容は知事了承済みのはずなのに「なにこれ」「聞いていない」「空クルは知事直轄、勝手にやるな」と厳しい口調で叱責された。
着座も許されず「やり直し」と言われて退室を余儀なくされた。
はばたんPAY+
はばタンPAY+の資料を見た知事から舌打ちと大きなため息があった。
その後「何が悪いかわかるか」と言われた。思い当る節がなかったため黙っていると知事から「この事業は知事の肝いりの事業なのに、写真やメッセージがない。」うちわやチラシに写真とメッセージを入れるように指示があった。
介護ロボット導入生産向上支援センターの開設について
知事に説明したところ「こんな話聞いていない。」と叱責された。令和5年度予算の記者発表資料に入っていると説明したところ「そんなの見ていない。資料に掲載しているからといって知事が知っていると思うな」と言われ、開所式のスケジュールを変えざるを得なくなった。
トラの置物持って来い
阪神タイガースが優勝したときに突然、県立の施設から虎の置物を持ってくるよう指示があった。
知事の思いつきで振り回され、現場の人間は困惑していた。
亡くなった県民局長の言葉を直接聞いた職員
事情聴取もされていない3月27日の段階で、記者会見という公の場で告発文書を「事実無根・嘘八百」と断じ「子、自分は認めていないのに「怪文書を流布したことを本人も認めている」と虚偽の発言をすることにより、新聞等で「県幹部を誹謗中傷する文書を流布した」と報道されたことは、自分を社会的に抹殺する行為であり、究極のパワハラだ、と言っていた。
知事交代による人事異動
斎藤知事就任時の人事異動で「後任者に早く来てほしいので、できるだけ早く現部署から出ていってください」と言われた。
知事の発言は明らかに私の職務及び存在を全否定するものと感じ、屈辱と怒りと情けなさに血が逆流するような気持ちがしたことを今でも思い出す。
内示同席者からは、知事の発言に関する自分へのフォローはまったくなかった。
辞令交付
パワハラの内容ではないが、私に辞令を渡す際、全く目を合わせず、他の職員には「よろしくお願いします」とひとこと添えていたのに私だけ無言で辞令を渡された。
余談だが、この時の知事訓示は、部長級職員を前にするものとしては全く内容がなく、タブレットから目を上げずに読み上げるだけで、終了後出席していた職員からは苦笑が漏れていた。
教育委員会のホームページ
施策の一環で県立学校視察時の知事が写っている写真が載っていないので今すぐ掲載するよう連絡があった。
教育委員会は、知事部局から独立した組織のためわざわざ知事の写真を載せるのはおかしいと伝えたが載せるように広報広聴課より何度も連絡があった。
知事の視察に度々同行して撮影をしていた担当者から「そちらの課長レベルで拒否とかないんですよ」と自分より階級が下にも関わらず相手の役職を馬鹿にするような発言を平気でしてしまう感覚になっており、知事の近くで仕事をすると、とんだ勘違いをしてしまうのかと悲しくなった。
TEAMSのチャットによる指示
時間を問わず送ってこられて、かないません
叱責の目撃
知事室で、自転車ヘルメット事業の広報の関係で秘書課職員が叱責されているところをお目撃。自身がプレスにPRする段取りを指示しているのに調整はどうなっているのかという内容。
うまいもんフェアのPR
うまいもんフェアの資料説明の際に「◯◯(某店舗)で面談する件はどうなったんだ。フェアの開始前にPRする場として、営業時間前にセットできないか」との質問があった。
担当者から「営業時間前は従業員がバタバタ用意しており、難しいと言われている」と回答したところ、知事から「知事がせっかくPRするんだ。開店準備はわかるが、どこか隅のテーブルでできるだろう。2時間3時間もいるわけではない。PRしてほしくないのか、今後関係を考える必要がある」との叱責があった。
なお店舗側は、この件より以前に知事と社長との面談をセットしていたが、知事の都合でドタキャンされたので心証を悪くしており、このような対応になったとのうわさを聞いている。
ざっと見てきましたが、自分ファーストではない対応があったときの叱責が目立ちますね。
理不尽な対応を強いられる苦悩が伝わってきます。
まとめ
今回は、兵庫県知事・斎藤元彦さんのパワハラ疑惑の一覧を、百条委員会の中間報告アンケートの回答の中から抜粋してまとめてみました。
全集計が整い次第追記していきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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