神奈川県茅ヶ崎市の市立小学校で、2024年5月に2年生の女子児童が6年生の男子児童に下半身を触られるという性的被害にあい、その後も学校側に配慮不足で二次被害に発展したとの報道がありました。
SNSでは、学校側の対応に怒りの声が高まっています。
今回は、性的被害の出た茅ヶ崎の市立小学校はどこなのか、なぜ二次被害に発展してしまったのかを調査していきたいと思います。
事件の概要
事件が発生したのは、2024年5月。
神奈川県茅ヶ崎市立小学校で2年生の女子児童が学校内で複数の6年生男子児童に下半身を触られるという性的被害に遭いました。
女子児童が休み時間に友人と学校の図書室にいたところ、6年生の男子児童3人が近づいてきて、服の上から下半身を複数回にわたって触られました。
女児と友人とのSNSを母親が見て発覚。
学校に連絡をして加害男児3人の保護者との話し合いがもたれました。
2人は身体に触ったことを認め、
女性の身体に興味があった。
前にも他の女の子にいたずらした
と説明したとのこと。
被害に遭った女児の保護者が警察に相談するが、14歳未満の「触法少年」は警報の定めで刑事罰に問われることはないとのことで刑事事件扱いにはなりませんでした。
その後、6月に学校で行われた避難訓練で加害男児と同じ教室に避難誘導され、男児の姿を見たことで体調が悪化。
40℃近い高熱を何度も繰り返して学校を欠席することが多くなりました。
医師からはPTSD(心的外傷性急性ストレス障害)と診断されました。
被害に遭った女児はその後も
暗くなると足元から手が伸びてくる気がする
と怯えたり、
学校では一人でトイレにいけなくなり、女性職員がトイレに付き添っていたとのこと。
しかし担任の男性教諭から
トイレまで来るわけないだろ
などと、心無い言葉をかけられ心の傷が深くなっていったそうです。
さらに、7月の夏休み前に女児が一人で呼ばれ、複数の教員が加害男児の「反省の言葉」を代読されるのを聞かされたそうです。
この対応は、事前に保護者にも市の教育委員会にも相談なく行われ、女児は
もう関わりたくない…
と再び恐怖心が強くなったそう。
性的被害に遭ったあとに、配慮に欠ける対応が2度もなされて心の傷がどんどん深くなっています。
女児は精神的な障害の診断もうけているので、学校側が対応するにあたって専門家の意見をふまえて行動してほしい事案です。
性的被害のあった茅ヶ崎の市立小学校はどこ?
性的被害が発生した茅ヶ崎の市立小学校とはどこなのでしょうか?
現在報道では小学校を特定できる情報は伝えていません。
茅ヶ崎市には市立小学校が19校ありました。
茅ヶ崎小学校 | 鶴嶺小学校 | 松林小学校 |
西浜小学校 | 小出小学校 | 松波小学校 |
梅田小学校 | 香川小学校 | 浜須賀小学校 |
鶴が台小学校 | 柳島小学校 | 小和田小学校 |
円蔵小学校 | 今宿小学校 | 室田小学校 |
東海岸小学校 | 浜之郷小学校 | 緑が浜小学校 |
汐見台小学校 |
事件概要で6月に津波を想定した避難訓練があったと記されていたため、6月に避難訓練のあった学校を調べてみました
東海岸小学校は、6月17日に放課後の強い地震を想定して、校庭や体育館で遊んでいる児童を安全に避難させる「放課後避難訓練」の行事がありました。
また、鶴嶺小学校は、6月26日に風水害下校訓練が実施されているようでした。
その他、小和田小学校は、学校行事のページが花の画像になっており、年間行事が把握できませんでした。
その他の学校は、6月に津波を想定した避難訓練の記載は確認できませんでした。
年間行事予定での確認でしたので、直近に行事予定が変更されている可能性はあります!
なぜ二次被害に発展したのか
神奈川県の教育委員会は、「学校側が良かれと思ってやったことが結果的に女児を傷付けてしまった。学校側の対応に度重なって配慮が足りていなかった」とコメントしています。
学校での性的被害への対応マニュアルを調べてみました。
被害が発生した場合、学校側はすみやかに以下の対応をすることになっています。
- すぐに管理職へ報告
- 管理職は教育委員会に報告
- チームで早期に対応(情報収集、共有、役割分担、対応検討)
被害児童・保護者に関しては、
- 状況の聞き取り
- 定期的に話し合う
- 対応する教職員を伝える
学校側は、専門機関との連携調整をして対応にあたる
- 性被害支援センター
- 警察
- 児童相談所・弁護士
- 医療機関(精神科、産婦人科、泌尿器科など)
- 心理士
また、性的被害が発覚した初期対応の注意点として、以下の内容が挙げられています。
- 本人の意思を傾聴し尊重する
- 被害にあった児童を一人にしない
- 二次被害を防ぐ。性被害に対する偏った思い込みに気づく、適切な対応をする。
- トラウマ反応を理解する
- 心身の症状が出現したときは早期に専門家(医師、臨床心理士など)への相談が必要
今回はトラウマ反応を理解して、二次被害を想定した対応がなされていない、もしくは不適切だったように思えます。
学校側だけではなく、専門家や第三者機関などからも対応についてのアドバイスを受ける必要があったのではないか、被害にあった女子児童と保護者とこまめな話し合いがなされていたのかが疑問ですね。
事件に対するSNSの反応
今回の事件では、学校側の対応に問題があると感じた人々が多く、SNSではかなりの反響がありました。
まとめ
今回は性的被害のおこった神奈川県茅ヶ崎市立の小学校がどこなのか、なぜ二次被害に発展したのかを調査していきました。
- 5月に神奈川県茅ヶ崎市立小学校で2年生の女子児童が6年生の男子児童3人から下半身を触られる性的被害が発生
- 被害のあった小学校は特定されていないが、6月に避難訓練のあった学校が2校、年間行事の不明な学校が1校あった
- 二次被害が発生したのは、学校側の独自の判断で専門家や第三者の意見が反映されていないこと、女子児童・保護者とこまめに話し合いが行われていなかった可能性がある
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
コメント