
中村ゆりの、女優に転身したその後の世界の広げ方とは
2017.3.30
≠REPROFILEスペシャルインタビュー「OPEN the ×××」後編では、中村ゆりさんの日頃から手放せないものや、長く愛用しているアイテムを紹介。また、日頃から触れているメディアにどんな影響を受けているのか、どんな過程で役者になることになったのかまでを、語っていただきました。
こんな内容
生活と身体にフィットする洗練された持ち物の数々
−−普段から持ち歩いているバッグの中身は?
Celineのお財布は革の色補正に出しながら2年ほど使っています。
物は自分でお手入れをしながら長く使うことが多いですね。洋服の毛玉取りなんかも自分でしています。
Celineのお財布は革の色補正に出しながら2年ほど使っています。
物は自分でお手入れをしながら長く使うことが多いですね。洋服の毛玉取りなんかも自分でしています。
30歳を過ぎて友人に「手の保湿にも気を使ったほうがいい」と言われたので、少し奮発して「ドゥ・ラ・メールのザ・ハンド トリートメント」というハンドクリームも持ち歩いています。
夜、晩酌程度にお酒を飲むことが多いので「リファ」の小顔ローラも必需品ですね。お酒を飲んでも、翌日の朝むくまなくなりました。このサイズですと軽くてコンパクトなので持ち歩きもしやすいです。
夜、晩酌程度にお酒を飲むことが多いので「リファ」の小顔ローラも必需品ですね。お酒を飲んでも、翌日の朝むくまなくなりました。このサイズですと軽くてコンパクトなので持ち歩きもしやすいです。
お仕事の時もマスカラとアイライナーだけは自分の使いやすい物を持ち歩いています。
この高峰秀子さんの「わたしの渡世日記」という本は図書館から借りてきた本です。普段から本はよく読んでいます。
この高峰秀子さんの「わたしの渡世日記」という本は図書館から借りてきた本です。普段から本はよく読んでいます。
本で視点を広げ、ドキュメンタリーで世界を知る
−−よく読むお気に入りの作家さんはいますか?
基本的には昔の作家さんの本を読む事が多いですが、現代で好きな作家さんは女性の作家の桜木紫乃さんです。中でも「ラブレス」や「硝子の葦」「蛇行する月」という作品が印象に残っていますね。
桜木紫乃さんの作品は、人間の業、女の幸せとは何であるのか、というテーマをいつも絶妙な視点で捉えている部分が面白いです。
基本的には昔の作家さんの本を読む事が多いですが、現代で好きな作家さんは女性の作家の桜木紫乃さんです。中でも「ラブレス」や「硝子の葦」「蛇行する月」という作品が印象に残っていますね。
桜木紫乃さんの作品は、人間の業、女の幸せとは何であるのか、というテーマをいつも絶妙な視点で捉えている部分が面白いです。
−−日頃から、様々な人の人生を知ることを意識されているのでしょうか。
はい、ドキュメンタリーも好きでよく見ています。
「ヤノマミ」という民族の本は、現代の日本とは全く違う、未だ文明を持たない貴重な民族です。まず笑い方一つから違っていて、ヤノマミ族は「アッハフー」と笑うんです(笑)
特に衝撃だったのは、女性は子供を産んだら森に行き、産んだ赤ちゃんを育てるのか、森に返すのかを一人で決断するんです。
森に生まれ、森を食べ、森に生きる。生死の価値観を根底から考える面白い本でした。
あとはドキュメンタリー映画で、政治問題にフォーカスした海外の「アクト・オブ・キリング」や「カルテル・ランド」なども世界中で何が起きていたのかを知ることができる貴重な体験になりましたね。
はい、ドキュメンタリーも好きでよく見ています。
「ヤノマミ」という民族の本は、現代の日本とは全く違う、未だ文明を持たない貴重な民族です。まず笑い方一つから違っていて、ヤノマミ族は「アッハフー」と笑うんです(笑)
特に衝撃だったのは、女性は子供を産んだら森に行き、産んだ赤ちゃんを育てるのか、森に返すのかを一人で決断するんです。
森に生まれ、森を食べ、森に生きる。生死の価値観を根底から考える面白い本でした。
あとはドキュメンタリー映画で、政治問題にフォーカスした海外の「アクト・オブ・キリング」や「カルテル・ランド」なども世界中で何が起きていたのかを知ることができる貴重な体験になりましたね。
日の当たらない人に光をあてた作品に携わっていきたい
−−そんな中村さんがアイドル歌手としての活動から、女優に転身するきっかけは何だったのでしょう?
アイドルとしての活動は3年間行っていましたが、子供ながらに自分はアイドル業に向いていないということを感じていましたが、ただがむしゃらにやるだけで。
一度休憩してみようと三年休みました。
そんなときに、映画のプロデューサーと出会い、オーディションを受けてみたら?と勧めていただいて。「私が役者になんてなれるわけがない」と自信はありませんでしたが、そのオーディションに運良く合格でき、そこから小さな役をいただき始めました。
アイドルとしての活動は3年間行っていましたが、子供ながらに自分はアイドル業に向いていないということを感じていましたが、ただがむしゃらにやるだけで。
一度休憩してみようと三年休みました。
そんなときに、映画のプロデューサーと出会い、オーディションを受けてみたら?と勧めていただいて。「私が役者になんてなれるわけがない」と自信はありませんでしたが、そのオーディションに運良く合格でき、そこから小さな役をいただき始めました。
強く印象に残っているのは映画「パッチギ! LOVE&PEACE」の撮影です。
その現場では撮影を通して、素晴らしいプロフェッショナルな方達に囲まれ、全く無知の状態から女優として色々なことを教えてもらいました。振り返ってみると本当に周りに恵まれた環境だったと実感します。
また、映画の仕事に関わるようになり、社会的に見ると日の当たらない人に光を当て、作品を作る事に深い意味を感じました。今後もそんな作品に携わっていきたいと思いました。
その現場では撮影を通して、素晴らしいプロフェッショナルな方達に囲まれ、全く無知の状態から女優として色々なことを教えてもらいました。振り返ってみると本当に周りに恵まれた環境だったと実感します。
また、映画の仕事に関わるようになり、社会的に見ると日の当たらない人に光を当て、作品を作る事に深い意味を感じました。今後もそんな作品に携わっていきたいと思いました。
自分の価値観とは遠い役も役者人生にとっては無駄にならない
−−普段役を演じるにあたって役作りはどんなことを行うのでしょう?
いただいた役の時代背景や、どんな生活水準で暮らしていたのかなどを調べることが大事だと思っています。
いただいた役の時代背景や、どんな生活水準で暮らしていたのかなどを調べることが大事だと思っています。
−−今まで演じてきたたくさんの役の中で入り込みやすい役柄はありましたか?
やはり、自分のアイデンティティや経験値の近い役は理解しやすくても、演じるとなるとそれが得意だという事とは違うのでお芝居は難しいです。
ただ、最近では、例え自信の持てない役でも、周りの「やってみたら?」という声に進んで耳を傾けてお仕事をお受けするようになりました。余裕がない方ががむしゃらで良いのかもしれませんね。
あまり凝り固まったイメージを持たずにチャレンジするようにしています。そのお陰もあってか、20代の頃よりかは演じる役の幅も広がってきたように思います。
どの役も役者人生を通して決して無駄になってはいないと改めて感じますね。
やはり、自分のアイデンティティや経験値の近い役は理解しやすくても、演じるとなるとそれが得意だという事とは違うのでお芝居は難しいです。
ただ、最近では、例え自信の持てない役でも、周りの「やってみたら?」という声に進んで耳を傾けてお仕事をお受けするようになりました。余裕がない方ががむしゃらで良いのかもしれませんね。
あまり凝り固まったイメージを持たずにチャレンジするようにしています。そのお陰もあってか、20代の頃よりかは演じる役の幅も広がってきたように思います。
どの役も役者人生を通して決して無駄になってはいないと改めて感じますね。
本やドキュメンタリーから、日常生活だけでは感じることのできない想いと繋がり演技の幅を広げている中村ゆりさん。鬼気迫る映像にも日常的に触れている様子は、ほがらかな語り口からは想像できません。今後も更に、役者として女性として、多面体的に表情が豊かになっていく中村ゆりさんの活躍を見守っていきたいと思います。
中村ゆりさん出演情報
2017年1月28日公開
映画「破門 ふたりのヤクビョーガミ」
公式HP http://hamon-movie.jp/
2017年7月 新国立劇場
舞台「怒りをこめてふり返れ」
作 ジョン・オズボーン 翻訳 水谷八也 演出 千葉哲也
公式HP http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/16_007983.html
夏放送予定
WOWOW連続ドラマW 「プラージュ」
毎週(土)22時〜
公式HP http://www.wowow.co.jp/dramaw/plage/
2017年1月28日公開
映画「破門 ふたりのヤクビョーガミ」
公式HP http://hamon-movie.jp/
2017年7月 新国立劇場
舞台「怒りをこめてふり返れ」
作 ジョン・オズボーン 翻訳 水谷八也 演出 千葉哲也
公式HP http://www.nntt.jac.go.jp/play/performance/16_007983.html
夏放送予定
WOWOW連続ドラマW 「プラージュ」
毎週(土)22時〜
公式HP http://www.wowow.co.jp/dramaw/plage/
Photo:Teruo Horikoshi
Interviewer:いちじく舞
Hair and make-up:藤田響子
Stylist:道券好恵
Interviewer:いちじく舞
Hair and make-up:藤田響子
Stylist:道券好恵
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この記事を書いた人:≠REPROFILE編集部