1989年におこった女子高生コンクリート詰め殺人事件。
ひどく凄惨な事件で記憶に残っている方もたくさんいらっしゃると思います。
この事件では、犯人が未成年ということで法律で実名が伏せられているのにも関わらず、一部報道機関が実名を公表したことで、世間的にも大きな反響を呼びましたね。
事件から30年以上も経過し犯人たちも成人しており、すでに実刑も終えて出所しているようです。
今回は、コンクリート事件の犯人の名前と現在の状況について調べてみました。
コンクリート事件の概要
事件の概要
女子高生コンクリート詰め殺人事件は、1989年に東京都足立区で起こりました。
事件の発端は、被害者の女子高校生がアルバイトから帰宅途中に犯人グループ(A、B、C、D)によって誘拐されたことです。
- 犯行グループ主犯格のAが、Cに命令して被害者の自転車を蹴り倒して因縁をつけた
- 善人を装ったAがバイクに乗って現れ、助けるふりをしてバイクに乗せ、そのままホテルに連れ込み強姦
- 被害者をCの自宅の2回の自室に41日にわたって監禁
- 4人以外の少年も誘い入れ、輪姦・暴行を加え、ライターで火傷を追わせたり無理やりシンナーを吸わせる、酒の一気飲みを強要させた
- 監禁中女子高生はろくな食事も与えられなかった
- グループの中で女子高生を家に帰そうという意見も出たが、Bが警察に犯行がバレることを恐れて反対
- 1989年1月4日衰弱しきった女子高生が布団の上で失禁したことに腹を立て暴行。その後犯人たちは遊びに行くため外出
- 夕方に帰宅すると女子高生は死亡していた
彼女は約40日間に渡り複数の少年たちによって監禁・暴行を受け続け最終的には命を奪われました。
犯行グループの少年たちは、彼女の遺体を証拠隠滅のためにコンクリート詰めにし、東京都江東区の埋立地にある工事現場に遺棄しました。
犯行が発覚したのは、それから3ヶ月後の1989年3月29日でした。
犯人AとBが別の婦女暴行や強姦容疑で逮捕され、少年鑑別所の収容され余罪を追求していたときに自供しました。
このときに逮捕されたのは、16~18歳までの少年計7人。
うち、3人は特別少年院送致などの処分に終わりました。
しかし、A、B、C、Dの4人は、刑事裁判が妥当と判断され東京地検に送致されました。
犯人グループの判決・出所時期
- 犯人A(主犯格) 懲役20年 2009年出所
- 犯人B(準主犯) 懲役5~10年以下の不定期刑(1991年結審) 1998年に出所
- 犯人C 懲役5年以上9年以下の不定期刑
- 犯人D 懲役3年以上4年以下の不定期刑 1996年出所
犯人の名前と現在の状況は?
コンクリート事件の犯人たちの名前は、いくつかの報道機関が実名で記事を書いたことで発覚しました。
凄惨な凶悪犯罪でも未成年の実名は伏せられる、日本の少年法に対する社会の不満に答える形で報道に踏み切ったものと思われます。
犯人たちの名前:実名と、出所後から現在までの状況を調べてみました。
犯人A:宮野博文
宮野裕史は、事件当時の主犯格とされました。
2009年に刑務所を出所後、養子縁組をして改名し、現在は「横山裕史」名乗っています。
2013年1月には振り込め詐欺事件の「受け子」として再逮捕されています。
振り込め詐欺の内容は、無作為に個人宅に電話をかけて「パチンコ必勝法」の情報料名目で騙し取る詐欺グループの一員とみられましたが、取り調べに黙秘を貫いて不起訴処分で釈放されたようです。
20年以上刑務所にいながらも更生できなかったのですね
受刑中の評判は良かったと聞きます。
2017年にキックボクシングのジムに通っているところを雑誌にスクープされています。
横山裕史は、この詐欺事件の後、周囲で自身がコンクリート事件の犯人であると噂され始め姿を消し、現在行方がわからなくなっています。
犯人B:小倉譲
小倉譲は、宮野裕史「横山裕史」とともに主犯格とされた人物です。
裁判中から自身の行いに反省と後悔の態度を示しており、受刑中もパソコンスキルを習得し1999年に満期で出所しています。(後に演技だったと言っていた噂も出ていました)
出所後はIT関係の仕事をしていましたが、前科が知られ人間関係に行き詰まり、退職。
その後暴力団の構成員になっています。
2000年に中国籍の方と結婚しましたが、2003年には離婚したようです。
2004年に知人男性を拉致。5時間に渡り監禁・暴行し逮捕。
逮捕監禁致傷で懲役4年の実刑判決をうけ、2009年に2度目の出所をしています。
小倉譲も改名しています。
保護観察関係者の女性と養子縁組をして現在は「神作譲」と名乗っているようです。
中国籍の女性と結婚しましたが、すぐに離婚したという情報もありました。
コンクリート事件と同じような拉致・監禁・暴行を再び起こしていますね。
裁判のときに反省・後悔の態度を示したとのことですが全く反省していない…というかそもそも残虐性が心の根底に根強く残っている感じがします。
2009年出所後は、さらに改名をしているという情報もありますが、詳細は判明していません。
犯人C:湊伸治
湊伸治は〇〇年に出所しましたが、定職につかず近所の評判も悪かったようです。
2018年8月19日には、埼玉県川口市で32歳男性の首を刃渡り8cmの折りたたみ式ナイフで刺し、殺人未遂容疑で逮捕されました。
この事件では、懲役1年6月、保護観察付き執行猶予3年の判決を受けています。
出所後の生活が安定していなので、再犯のケースが多いのでしょうか。
刑期を終えたら再犯の可能性があっても出所なのでしょうか?
犯人D:渡邊恭史
渡邊恭史は、出所後から引きこもり生活を続けており、犯行グループのなかで唯一再犯を犯していません。
地元を離れて母親と一緒に暮らしていたようで、2001年に毎日新聞の記者が母親に取材をして当時の生活状況を記事にしています。
現在は、姉夫婦と同居という情報もありますが、生活保護を受けているという情報もあり、詳細は不明です。
再犯は犯していないものの、社会復帰もできていない状況ですね。
主犯以外の関係者は?
コンクリート事件には、主犯以外にも関与した人物がいますが現在の状況についてあまり情報はありませんでした。
覚醒剤で逮捕された人がいるようです。
まとめ
コンクリート事件の犯人の名前と現在について調べていきました。
- 犯人A:宮野博文(改名後:横山裕史) 2009年出所 詐欺事件で逮捕も不起訴。2017年以降消息不明
- 犯人B:小倉譲(改名後:神作譲) 1999年出所 2004年逮捕監禁致傷で実刑 2009年出所後消息不明
- 犯人C:湊伸治 2018年殺人未遂容疑で逮捕 執行猶予3年付き実刑判決 以後詳細不明
- 犯人D:渡邊恭史 1996年出所 引きこもり生活 2001年母と同居を確認後は詳細不明
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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