2018年に和歌山県でおきた「紀州のドン・ファン」殺人事件。
資産家の会社社長である野崎幸助さんが急性覚醒剤中毒で亡くなった事件です。
この事件は、当時妻だった須藤早貴被告が財産目的で野崎さんを殺害したのではないかという疑惑が浮上し、3年の捜査期間をかけて逮捕に至った経緯がありましたね。
9月12日、この事件の初公判が行われます。
須藤早貴被告は現在どうしているのか非常に気になります。
今回は、須藤被告が現在どうしているのか、他の余罪があるのかについて調査しました。
「紀州のドン・ファン」殺人事件の概要
紀州のドンファン殺人事件の概要を振り返ってみたいと思います。
「紀州のドン・ファン事件」とは?
2018年(平成30年)5月24日、和歌山県田辺市の自宅で、資産家で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた会社社長の野崎幸助さんが急性覚醒剤中毒で死亡したというものです。
野崎さんは、ご自身の著書をTV番組「アメトーーク」で東野幸治さんが紹介したこともあり、生前から有名な存在でした。
紀州のドン・ファンを知っている人も多かったので、亡くなった時は、当時非常に大きな反響を呼びましたね。
須藤早貴被告逮捕までの経過
須藤早貴被告は当時野崎さんの妻で、野崎さんが死亡当時に一緒に家にいて第一発見者でした。
野崎さんは自宅2階の寝室で倒れており死因は急性覚醒剤中毒とされました。
当初はは自殺や事故死の方向で捜査が進められましたが、行政解剖の結果、致死量を超える覚醒剤が検出されたこと、胃の中からも覚醒剤が検出されたことから警察は殺人事件として捜査を切り替えました。
野崎さんの死後、財産を巡る疑惑が浮上。
特に注目されたのが、彼の妻であった須藤早貴被告。
2人は事件のわずか3ヶ月前に結婚しており、須藤被告が多額の遺産を相続する可能性があったことから疑いの目がむけられ、連日メディアで報道されていました。
警察は長期にわたり、覚醒剤の入手経路、野崎さんに関わる人物関係について詳細に調査。
しかし、決定的な証拠を掴むまでに時間がかかり、事件発生から逮捕に至るまでに3年経過しています。
2021年4月28日、和歌山県警は須藤早貴被告を殺人と覚醒剤取締法違反で逮捕しました。
逮捕の決め手となったのは、彼女が事件当時自宅にいたこと、覚醒剤を口から摂取させた可能性が高いとされる状況証拠です。
逮捕後、須藤被告は一貫して無罪を主張しています。
覚醒剤の入手や野崎さんの死について一切関与していないという姿勢を貫いています。
しかし、彼女が金銭的な動機を持っていたこと、計画的に覚せい剤を使用して野崎さんを殺害した疑いが強いので、このあたりが今回の裁判で真相が解明されることに期待したいところです。
須藤早貴被告の現在
須藤早貴被告は現在どうしているのでしょうか?
須藤早貴被告は拘置所で勾留中
須藤早貴被告は現在、和歌山市内の拘置所に勾留されています。
- 現在28歳
- 出身地は北海道札幌市北区
- 医療関係の会社に務めるサラリーマンの父と看護師の母の裕福な家庭で育つ
- 出身中学は「札幌市立北陽中学校」
- 出身高校は「北海道札幌丘珠高等学校」
- 札幌のファッション専門学校に通っていた
- 専門学校卒業後に上京
- 美容師の免許は取得したようだが、実際には働いていなかった
- 2017年前後に複数本のAV作品に出演
- 2016年冬に都内にある高級交際クラブに登録し「パパ活」をしていた
- 2018年2月に殺害された野崎幸助さんと結婚
須藤早貴被告は、逮捕されるまで散財の限りをつくしていたことがわかりました。
「野崎さんの死後、須藤被告は探偵を使って神宮寺さんのバイクにGPSをつけて自宅を割り出し、同じ品川区のタワマンに引っ越した。須藤被告は割と低層階だったようですが、神宮寺さんのバイクの駐車場の隣を借りることに成功しています。車は機械式だったが、バイクは平置きだったため、神宮寺さんと接触できる可能性が高かったからでしょう。そのために、わざわざバイクの免許まで取得している。ここでも行動力が高く、“ストーカー”ともいえる。野崎さんの死後、須藤被告は逮捕されるまで散財し、ポルシェも2台購入しています」(警察OB)
引用:Yahoo!ニュース
須藤早貴被告の人物像にについては、たくさんエピソードがあります。
あまり良い印象のお話はありませんでした…
9月12日に殺人事件の公判が始まります。
須藤被告は逮捕されてから殺人の容疑を否認して、その後は事件について一切語っていないとのことです。
状況証拠として上がっているのは、
- 野崎さんが死亡直前に自宅で須藤被告と野崎さんの二人きりだったこと
- 田辺市内で須藤被告が覚醒剤の密売人と接触したとみられていること
- etc
直接的な証拠がないから、状況証拠を固めていかないといけないのですね
これらを踏まえて、
何らかの方法で、覚醒剤を経口摂取させた
ということを立証させることで有罪判決に持ち込みたい方針です。
今回の裁判では、28人もの証人尋問が予定されています。
12月12日には、判決が下される予定となっています。
須藤早貴被告の余罪について
須藤早貴被告は、今回の殺人と覚醒剤取締法違反以外にも、詐欺罪で起訴されています。
2024年5月10日、和歌山県地裁で詐欺罪の初公判が開かれました。
2016年に北海道札幌市内の当時61歳の男性から、およそ3000万円をだまし取った罪です。
当時19歳だった須藤被告は、海外留学の準備金が必要などと偽り、男性から3回にわたり、現金およそ3000万円をだまし取ったという事件です。
この裁判は2024年9月2日懲役3年6ヶ月の有罪判決が決定しました。
この他にも、野崎さんが経営していた酒類販売会社「アプリコ」の代表取締役に勝手に就任して、「アプリコ」の口座から須藤被告の口座に振込をしたとして、詐欺行為で会社側が警察に刑事告発して受理されています。
まとめ
紀州のドンファン事件の概要まとめと須藤早貴被告は現在どうしているかを調査していきました。
- 2018年5月24日 和歌山県の自宅で「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助さんが急性覚醒剤中毒で死亡
- 行政解剖の結果、経口で覚醒剤を多量に摂取した可能性が高く殺人事件として捜査
- 死亡当時一緒に自宅にいた妻の須藤早貴被告が容疑者として殺人と覚醒剤取締法違反で逮捕・起訴
- 須藤早貴被告は、関与を一切否定
- 須藤被告は、事件前AV女優、高級交際クラブでパパ活をしていた
- 須藤被告は現在和歌山市内の拘置所に勾留中
- 2024年9月2日に別件の詐欺罪で懲役3年6ヶ月の有罪判決
- 2024年9月12日「紀州のドン・ファン」殺人事件の初公判
初公判後に明らかになった事実は更新していきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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