脱毛は一回で終わるものではありません。効果が得られるまで数回通う必要があります。
では、医療脱毛の場合、どれくらいのペースで何回通うと良いのでしょうか?
ちなみにエステ脱毛の場合は約2ヶ月に1回ペースで通い、十分な効果が得られるまで10~18回程度通うと言われています。
今回は医療脱毛はどれくらいの間隔で行うのか解説します。
医療脱毛の照射間隔は?
医療脱毛の照射間隔は、通常、2.3か月に1回です。それは、毛周期に関係しています。
毛周期とは、毛が生え変わるサイクルのことです。
毛は、成長すると自然に抜け落ちていき、また新しい毛が生えてくるというサイクルを繰り返しています。
毛周期
毛周期は、「成長期」「退行期」「休止期」という三段階に分かれています。
成長期
成長期とは、毛根から生えている状態で一番元気な毛です。成長期の毛は、毛根とくっついた状態で毛根に栄養を与えるバルジという領域から栄養をもらい、すくすくと成長している段階です。皮膚の表面からいつも見えている毛です。
退行期
退行期とは、毛根からは離れている状態で、自然と抜け落ちていく段階の毛です。成長期と同じように、皮膚の表面から見えている毛です。しかし、皮膚の表面から見ただけでは、それが成長期の段階の毛なのか、退行期の段階の毛なのか区別することはできません。
休止期
休止期とは、皮膚の奥で毛が眠っている段階です。休止期の毛は、皮膚の表面からは見えません。従って、当然、医療脱毛のレーザーは反応しません。
成長期の毛に合わせたサイクルで照射が必要
医療脱毛で反応する毛は、「成長期」にあたる毛のみになります。なぜなら、成長期の段階の毛のみが、毛根とくっついているからです。前述したように、医療脱毛のレーザーは、皮膚の表面にある黒色の毛に反応し、毛根を破壊することで毛を生えてこなくなるという仕組みです。
そのため、毛根と毛がくっついていない段階の退行期の毛は、毛根までレーザーが届かないので毛根を破壊することができません。また、休止期の毛は、皮膚の表面から毛が見えない段階なのでレーザーが反応しません。
つまり、一度、レーザーを照射しても成長期の毛にしか反応しないため、何回か毛周期にあわせてレーザーを照射する必要があるのです。
成長期の毛の黒色に反応
医療脱毛では、レーザーをお肌全体に照射していきます。すると、毛の黒色にレーザーが反応し、毛根を破壊します。毛根を破壊することで、その毛根からは、毛が生えてこなくなるという仕組みです。
この、毛の生え変わるサイクルである毛周期が1周するには、2~3か月かかると言われています。効率良く成長期の毛にレーザーを照射するために、2.3か月に1度の間隔でレーザーを照射していきます。
最新の医療脱毛機械であれば毛周期は関係ない
最新の医療脱毛の機械であれば、毛周期が関係なく、最短で3週間から4週間の間隔で照射をすることができます。
従来の医療脱毛と最新の医療脱毛、仕組みの違いとは
従来の医療脱毛の機械は、皮膚の表面に見えている黒色の毛に反応して、毛根を破壊していく仕組みでした。しかし、最新の機械である蓄熱式と呼ばれる機能を搭載した医療脱毛の機械では、皮膚に熱を入れて少しずつ温めていくことで、毛に栄養を与えているバルジという領域を破壊していきます。
毛根を破壊している仕組みではないため、成長期でない退行期や休止期の段階の毛も、脱毛をすることができるようになりました。
従来の脱毛機
従来の脱毛の機械では、毛根とくっついている段階の成長期の毛のみにしか反応しなかったので、1度の照射で成長期の毛のみしか脱毛することができませんでした。
痛みが強い
そのため、1度に1.2割程度の毛しか脱毛することができないことや、1ショット、1ショット、パチパチと強いパワーで照射していくので、痛みが強いのが特徴でした。
産毛には反応しない
また、太い毛にあわせたレーザーのパワーで照射するため、太い毛は、反応するが、産毛などの細い毛は、反応せずに残ってしまうということがデメリットでした。
最新の蓄熱式の脱毛機
最新の機械の蓄熱式の脱毛機では、熱を少しずつ、皮膚に加えていくという方法です。従来の機械が、一部位、1回のみしか照射しない仕組みに対して、蓄熱式は、同じ部位を6回程スライドさせて徐々に熱を加えていきます。
痛みが少ない
痛いというよりは、温かい感じがすれば十分に脱毛効果があるので、痛みが非常に少なくなりました。
照射回数を調整しやすい
さらに、熱を少しずつ、加えていくので、部位ごとに、毛の反応をみながら、熱を加える回数を調整しやすいというメリットもあります。
産毛にも反応
毛質が太い部位は、照射回数を減らして、産毛の部位は、照射回数を増やすということが可能になり、効率よく、太い毛も産毛も反応させることができます。
最短で脱毛が終わる
最新の機械である蓄熱式の脱毛機であれば、毛周期関係なく脱毛が可能なので、お肌の負担を考えて最低3週間の間隔は、開ける必要は、ありますが、最短で脱毛が完了するようになりました。
なるべく、早く脱毛を完了させたい方は、蓄熱式の脱毛機を使用しているクリニックを選ぶと良いでしょう。
医療脱毛を最短で完了させる方法
最短で医療脱毛を完了させたい方は、蓄熱式の脱毛機を使用しているクリニックを選びましょう。
蓄熱式とは、ダイオードレーザーの搭載されている脱毛機のことです。
しかし、蓄熱式と言っても、どの機械が蓄熱式の機械か見分けることが難しいので、ここからは実際にクリニックで使用されている機械について解説します。
ダイオードレーザーとは?
ダイオードレーザーは、近赤外線によるレーザー照射で痛みを抑えることを可能にした色んな部位に対応できる医療脱毛機器です。
痛み | ほとんどない |
---|---|
美肌効果 | ほとんどないが肌に優しい |
産毛 | 効果あり |
日焼けした肌 | 照射できる |
ダイオードレーザーは、医療脱毛機器の中で一番痛みが少ない機械です。さらに、産毛まで反応していくので背中や顔も含めて全身ツルツルにしたい方に向いています。日焼け肌や地黒の肌でも照射可能なので、誰でも安全に安心して脱毛を受けることができます。
皮膚の奥にレーザーが届く
さらに、ダイオードレーザー・アレキサンドライトレーザー・YAGレーザーの3波長搭載の脱毛機もあります。ダイオードレーザーとは、表皮から810nm、アレキサンドライトレーザーは、表皮から755nm、YAGレーザーは、表皮から1064nmと、皮膚の奥へレーザーが届く距離が異なります。数字が大きいほど、皮膚の奥にレーザーが届きます。
さまざまな毛が簡単に反応
このダイオードレーザー・アレキサンドライトレーザー・YAGレーザーの3波長を同時に照射できるソプラノチタニウムは、深さや太さが違う毛が同じ部位にあっても効果的に脱毛をすることができます。つまり、太い毛も、産毛も、簡単に反応させることができるということです。
照射漏れを最小限に抑えられる
今までの、1波長しかレーザーをだすことができない脱毛機では、照射漏れが多く起こっていました。しかし、3波長を同時に照射できるソプラノチタニウムは、誰が照射しても、照射漏れを最小限に抑えることができるようになりました。
これから医療脱毛を始める方は、ダイオードレーザー・アレキサンドライトレーザー・YAGレーザーの3波長を同時に照射できる機械のあるクリニックを選ぶと効率よく脱毛ができるでしょう。
蓄熱式のダイオードレーザー搭載の脱毛機
ダイオードレーザーを採用している主な機械は以下の通りです。
ダイオードレーザー・アレキサンドライトレーザー・YAGレーザーの3波長搭載の脱毛機
照射間隔の短い脱毛機を選んでツルツルお肌を目指そう
最短で医療脱毛を完了させるためには、蓄熱式の脱毛機を使用しているクリニックを選ぶのをおすすめします。
まず、クリニックのホームページにアクセスし、前述した脱毛機を使用しているクリニックを探しましょう。蓄熱式やダイオードレーザーと記載があれば、それが最短で脱毛できる脱毛機です。
しかし、クリニックによってはルールが決められており、蓄熱式やダイオードレーザーの機械を使用していても、2~3ヶ月に一度しか通うことができない場合もあります。クリニックごとに通院のルールは、異なっているのでよく確認しておきましょう。
カウンセリングの予約を取り、直接確認をするのが良いですね。
正しくクリニックを選ぶことで、満足のいく脱毛をすることができます。憧れのツルツルお肌を目指しましょう。